2011年1月アーカイブ

こんにちは。


1月ももう早いもので半ばですね。


あっという間の1月でした。


前半はほとんどお休みでしたが・・・。


さて、今回紹介する短歌のテーマは、「信仰の旅の歌」です。

・尽くるなき蓮花の真盛り往きゆきて札所は二番阿波の極楽寺 


・遍路やどの窓より見ゆる漁火のひとつひとつが放つ寂しさ 

・・祈願のために、空海の修行の遺跡である四国八十八箇所の霊場などを、独特のいでたちでめぐりあるく、それが遍路とよばれる旅です。


そうした宗教的な風俗は、宇宙時代とよばれる今日にあっても、なおすたれることなく根強く民間に生きつづけています。


最近では、この遍路という特異な旅に、若い年齢層の人たちまでが興味を示しはじめ、実際にその昔ながらの装束に身を固めて、霊場めぐりに参加する者さえでていると聞きます。


1967年ごろから、アメリカを中心として起こったいわゆる「ヒッピー族」は、「自然に還れ」という主張をかかげ、既成の社会生活のわくを越えた生き方を求め、生活の原点に返ることによって文明に汚された人間の回復に努めようとしました。


しかし、現代の若者が遍路の旅に示す興味の底には、ヒッピーの思想に似た何ものかがひそんでいるようにも思われます。


先にあげた二首も、そうした現代のお遍路さんの歌で、一首目には蓮華の花の咲きあふれる田園の道をたどるお遍路さんの、浄化された心のはずみが、二首目には海にともる漁火に、人生の寂しさをかみしめる者の深い感慨が、それぞれ歌いこめられています。


あけましておめでとうございます。


今年もよろしくお願いいたします。


さて、岡田氏は、以下のようなことをおっしゃっています。


「ある土地が、現代ふうに変えられていると、がっかりする。


それは、無意識のうちに、人々が過去を求めている証拠である」


・・・と。また、


「旅のイメージには、『未来よりも過去』への郷愁がある」といい、「旅は、追憶の面を持っている」とものべていました。


現代という時代にあって、こうした「古代回帰」を希求するような旅のあり方は、むしろかえって盛んになってゆく傾向があるのではないでしょうか。


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