こんにちは。
今回のテーマは「虜囚の旅・夢の旅」です。
・地の果てに鎖引きずり引かれきて白夜の中に息づくわれは
・軍列の父の背につき我もまた果てなく行きし春暁のゆめ
・・・敗戦後の、すなわち「戦後」と呼ばれる時代の大きな傷痕の中には、こうした悲痛な旅の歌も残されています。
一首眼は『昭和万葉集』巻七、「山河働笑」の巻に収められているシベリア抑留者たちの歌の中の一首です。
その脚注解説によれば、終戦後ソ連は
「旧日本軍を日本本土に送還する措置をとらず、大部分をソ連本土に移送した。
ソ連側はこれら日本人を、ソ連の国内復典のための労役に使用することを計画した。
移送は鉄道、自動車、場合によっては行軍を強制され、ソ連沿海州、シベリア、モンゴルからコーカサス、ヨーロッパ、ロシアの各地収容所に送りこんだ。
昭和20年から翌年にかけて57万5000人が抑留された。」
・・・と記されています。