こんにちは。


「夢の旅」をテーマにした短歌を紹介しています。


さて、以前あげた短歌の二首目の作者の父親は、おそらくは戦死してしまっているのでしょう。


父はどのように異国の地で戦い、どのように死んでいったのか・・・。


遺された息子は、戦争の記録を読みあさり、戦争の話を聞き歩き、顔さえも覚えていない「父」という人の幻を追い求めます。


そうしたある夜、息子は、果てしない荒野を行軍する父の背後について自分も進んでゆく・・・


そうした夢を見た。


・・・この歌は現実の旅の歌ではなく、夢の中の悲しい旅の歌です。


なんだか創価学会 仏壇にお祈りしたくなってきました。

こんにちは。


今回のテーマは「虜囚の旅・夢の旅」です。

・地の果てに鎖引きずり引かれきて白夜の中に息づくわれは 


・軍列の父の背につき我もまた果てなく行きし春暁のゆめ 


・・・敗戦後の、すなわち「戦後」と呼ばれる時代の大きな傷痕の中には、こうした悲痛な旅の歌も残されています。


一首眼は『昭和万葉集』巻七、「山河働笑」の巻に収められているシベリア抑留者たちの歌の中の一首です。


その脚注解説によれば、終戦後ソ連は


「旧日本軍を日本本土に送還する措置をとらず、大部分をソ連本土に移送した。


ソ連側はこれら日本人を、ソ連の国内復典のための労役に使用することを計画した。


移送は鉄道、自動車、場合によっては行軍を強制され、ソ連沿海州、シベリア、モンゴルからコーカサス、ヨーロッパ、ロシアの各地収容所に送りこんだ。


昭和20年から翌年にかけて57万5000人が抑留された。」


・・・と記されています。

こんにちは。


1月ももう早いもので半ばですね。


あっという間の1月でした。


前半はほとんどお休みでしたが・・・。


さて、今回紹介する短歌のテーマは、「信仰の旅の歌」です。

・尽くるなき蓮花の真盛り往きゆきて札所は二番阿波の極楽寺 


・遍路やどの窓より見ゆる漁火のひとつひとつが放つ寂しさ 

・・祈願のために、空海の修行の遺跡である四国八十八箇所の霊場などを、独特のいでたちでめぐりあるく、それが遍路とよばれる旅です。


そうした宗教的な風俗は、宇宙時代とよばれる今日にあっても、なおすたれることなく根強く民間に生きつづけています。


最近では、この遍路という特異な旅に、若い年齢層の人たちまでが興味を示しはじめ、実際にその昔ながらの装束に身を固めて、霊場めぐりに参加する者さえでていると聞きます。


1967年ごろから、アメリカを中心として起こったいわゆる「ヒッピー族」は、「自然に還れ」という主張をかかげ、既成の社会生活のわくを越えた生き方を求め、生活の原点に返ることによって文明に汚された人間の回復に努めようとしました。


しかし、現代の若者が遍路の旅に示す興味の底には、ヒッピーの思想に似た何ものかがひそんでいるようにも思われます。


先にあげた二首も、そうした現代のお遍路さんの歌で、一首目には蓮華の花の咲きあふれる田園の道をたどるお遍路さんの、浄化された心のはずみが、二首目には海にともる漁火に、人生の寂しさをかみしめる者の深い感慨が、それぞれ歌いこめられています。


あけましておめでとうございます。


今年もよろしくお願いいたします。


さて、岡田氏は、以下のようなことをおっしゃっています。


「ある土地が、現代ふうに変えられていると、がっかりする。


それは、無意識のうちに、人々が過去を求めている証拠である」


・・・と。また、


「旅のイメージには、『未来よりも過去』への郷愁がある」といい、「旅は、追憶の面を持っている」とものべていました。


現代という時代にあって、こうした「古代回帰」を希求するような旅のあり方は、むしろかえって盛んになってゆく傾向があるのではないでしょうか。


宇宙時代にふさわしい巨視的な新しい旅の歌が、いま生まれはじめています。


しかし、そうした新しい時代に生きながら、人は時に日本人の心のふるさととも言える昔ながらの自然の姿や、古い都のおもかげに、かぎりない郷愁をおぼえることがあります。

・壮大な月刻々にのぼりいでさやけきひかりあすか路に満つ 


・大いなる礎石の凹の春のみつ塔の九輪が縮み揺れつつ 


・・・「旅行とは、異なった時代の人々と会話するようなものだ」とデカルトは言ったそうです。


「情報化時代」というより、「情報過多時代」と呼んだ方がよさそうな、マス・メディアの極度に発達した現代。


そのめまぐるしくかつ繁雑な日常の生活の場から脱け出して、この二つの歌の作者は、静かな古都のたたずまいの中に身を置いて、一種のカタルシスを味わっています。


一首目の歌にうたわれている月は、宇宙時代の科学的な目がとらえた月ではなく、万葉時代のそれを思わせるような、おおらかな明るい月です。


二首目の歌にうたわれている大きな礎石の凹にたまった水も、公害などに汚されることの全くなかった古代の水を思わせる清浄ないわば天の水です。

こんにちは。


ここで秀逸な短歌をいくつか紹介していますが、少し興味をもっていただけましたでしょうか。


ちなみにわたしのつくった作品ではありません。


さて、次の短歌は・・・


・生命あまた乗せたる地球も光りつつめぐる宇宙か星空見上ぐ 


・億光年星星ひかり乱射して風吹く地球を独り我ゆく 

海外旅行の普及によって、地球は以前にくらべて、感覚的にはひとまわりもふたまわりも小さくなりました。


そればかりか、アポロ計画などによる一連の宇宙開発の進行によって、私たちは自分たちの住む地球の全体的な姿を、テレビを通して、まるで月の姿をながめるように直接目にすることさえ出来るようになりました。


「それでも地球は回っている」とつぶやいたというガリレオ・ガリレイの話は有名ですね。


今の私たちには、地球も太陽系宇宙の中に浮かぶ一箇の星であることを、まのあたりにし、それを実感できるような機会が多くなってきました。


ここにあげた二首の歌は、そうした時代の歌らしく、まさに宇宙的視野から人生を、地球をうたっています。


私たちの人生が旅であるように、地球もまた宇宙の中をめぐる一個の旅行者である、といったような発想が、この二首にはひそんでいるようです。


前回紹介した短歌の作者は、そのマロニエの実の土をうつ音に、故郷の家の袈庭などで耳にした、あの栗の実の落ちる音を懐しく思いおこし、しみじみとした旅愁を感じたのかも知れません。


二首目の作者は、アフリカ東部のタンザニア・ケニア・ウガンダにまたがる世界第二の大淡水湖、ビクトリア湖の湖畔に来ています。


この赤道直下の湖のほとりにも、日本の秋を想わせる小さなトンボが沢山飛びまわっていて、歩いてゆく作者にまといつくように人なつっこく従いてきます。


故郷日本からすれば、まさに地の果てとも言えるアフリカの土を踏みながら、この作者も群れとぶトンボに、はるかな郷愁をそそられているようです。


この歌にしろ、先のマロニエの歌にしろ、そこに流れている拝情は、いかにも日本的ですよね。


もしかしたら、人は遠くの外国に行けばゆくほどに、むしろかえって日本人としての性格をあらわにし、「短歌的拝情」に身をよせたくなるものなのかも知れません。

前回紹介した短歌の二首目の作者は、アジア大陸の山岳地帯の空を飛ぶ旅客機の窓から、世界最高峰のエベレストを望み、その機内のどよめきをうたっています。


「人は・窓に・雪に・かがやく」の小きざみで、たたみかけるような表現の上に、その時の緊張感があらわれています。


ただ「人は......見る」という叙述は、やや客観的です。


この作者はあるいはこの航路を、しばしば通っている、そうした生活者なのかも知れません。


さて次は、「海外の旅の歌」をテーマにしたものです。

・ノートルダム寺院の園に秋日照りマロニエの実の土をうつ音 


・ビクトリア湖畔に群らがる小蜻蛉旅人我に従いて飛ぶ 


・・・某雑誌にも、最近はこうした海外旅行詠がかなり見られるようになりました。


一首目は、パリにある有名なノートルダム寺院を訪れた作者が、明るい静かな秋の日差しの中で、マロニエの実の落ちる音を聞きとめた、そうした歌です。


マロニエは、トチノキ科の落葉喬木で、イタリアやフランスでは、この木が街路樹として植えられており、ひとつの風物詩として旅人の旅情をそそります。


今回紹介する短歌は、「空の旅の歌」をテーマにしています。


はじめにも書きましたが、わたしのつくった短歌ではありません。


わたしにはこのような素晴らしい短歌をつくる腕は、残念ながらまだないのです。


・レニエ越えシカゴへ向う祝日の眼下の雲に円き虹映ゆ 


・どよめきは機内にみちて人は窓に雪にかがやくエベレスト見る 


・・・第二次世界大戦という大きな犠牲のあとに訪れた平和と、旅客航空機のめざましい発達は、国と国との距離を大きく縮め、人々の視野を世界的なものにまで広めました。


そうした状況のもとにあって旅行者の足は、必然的に海外にまで伸ばされるようになりました。


今や諸外国への旅は、特別な階層の人のものではなく、金と時間さえあれば誰でも可能なものとなりつつあります。


旅行詠の中に海外旅行詠が多く見られるようになったことも、現代という時代の大きな特徴です。


ここにあげた二首は、ともに旅客機の窓から見た、つまりは空の旅の歌です。


一首目の作者は、アメリカ合衆国の広大な大陸の上を飛びながら、眼下の雲にかかった虻を見てうたっています。


地上から仰ぐ虹は「虻の橋」と呼ばれるように普通は半円型としてしか見えませんが、空から見る虻は美しい円型として見えます。


何かを記念する祝日の日の空にかかった外国の円い虹、それは平和の象徴のように輝いていたことでしょう。

こんにちは。


今回も短歌についての話です。


このブログで短歌に興味をもつ人が増えてくれると嬉しいです。


前回紹介した後の歌の作者は、鮪船団の乗組員です。


太平洋上を180度の子午線に沿って走る仮想の線が「日付変更線」です。


この線の西側の日付は、東側より一日進んでいます。


「年々に遠のく鮪」には、漁業生活者の苦渋がにじんでいます。


日付変更線を越えたこんな遠くまで鮪を求めて来てしまった・・・。


その感慨の中にはまた、貧しい島国に生きる日本人としての悲哀がこもっているようにも思われます。

カテゴリ

My Link

コールセンター

EC&通販専門のコールセンター会社に、無料で複数の見積が取れる一括見積サイト「EC通販コールセンターナビ」。小コールや短期間でもOK!

医院 開業
医師の求人・転職がご希望なら、業界トップクラスのリクルートドクターズキャリアへ。医師専門で転職支援歴30年。常時10,000件以上の医師募集求人をご用意、専任のキャリアアドバイザーがあなたに合った厳選求人をご紹介し、転職を徹底サポートします。
ハンガー
ハンガーの企画・製造・販売会社TAYAのサイトです。製造メーカーの株式会社タヤが付加価値をもった、オリジナルハンガーをご提案します。ご要望(デザイン・機能)をご連絡ください。国内生産で小ロット・短納期に対応いたします。
ウォーターサーバー比較
ご家庭やオフィスにウォーターサーバーの導入を検討されている方へ、サーバー提供会社各社の比較情報をお届けします。